今回は障害児保育に関する投稿です。
みなさんは保育園や幼稚園における加配制度をご存じでしょうか?
発達の気になるお子さんが集団生活をはじめる際不安なことって多いですよね?
そこで、子どもの園生活をサポートしてもらうため、担任の先生以外の先生をつけてもらうのが加配制度です。
わが家の次女にも加配の先生がついてくれています。
入園当初、加配の先生がつくってどんな感じだろうと分からないことが多かったので
加配保育って何?
加配の先生がつくメリット・デメリットは?
加配の先生をつけてもらう際気をつけたいこと
などについてまとめてみました。
加配をご検討中の方の参考になればうれしいです。
加配制度をわかりやすく解説します☆
加配保育とは?
まず、加配制度についての説明です。
加配とは、保育園や幼稚園において、障害のある子どもや集団生活を送るにあたって困りごとを抱えている子どもに対し、サポートや援助ができるよう、通常の職員数に加えて先生を配置することを指します。
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加配制度を簡単に言うと
園で担任の先生以外に先生がついて、サポートしてくれること
です。
保育園が独自に実施しているケースと保護者からの申請により配置されるケースがあります。
私立の園は自治体からの補助金で実施される場合が多いので、公立よりも加配をつけてもらうのが難しいケースが多いようです。
加配をつける一般的な基準
次に、加配をつけてもらう基準についてです。
自治体の半数以上は、加配をつけるためのはっきりとした基準がありません。
一般的な認定基準は
- 3歳児以上
- 障害者手帳の保持者
- 特別児童扶養手当対象者
- 医師などの診断を受けている
などが挙げられます。
また、加配の先生が1人で何人の子どもを担当するのかも自治体ごとに違いがあるようです。
加配の先生がしてくれること
では、加配の先生は具体的にどんなことをしてくれるのでしょうか?
食事や着替えなど身の回りの手伝い
まず食事や着替えなど、子どもが1人で行うのが難しい身の回りのことを手助けしてくれます。
トイレのタイミングの声かけなど、生活に関わる基本的な動作の支援を行ってくれます。
お友だちとのコミュニケーションの架け橋
わが家の次女のように言葉が相手に伝えられない子どもや、お友だちとのコミュニケーションに苦手意識がある子どもにとって、園での集団生活は大きなストレスです。
そこで、加配の先生がお友だちとの間に入って、コミュニケーションの支援をしてくれることもあります。
お友だちとの予期せぬトラブルが回避でき、子どもが集団生活を楽しく過ごせるよう支援してくれます。
保護者へのサポート
子どもに対する支援だけでなく、保護者の子育てに関する相談に乗ってくれたり、アドバイスをくれることもあります。
まずは担任の先生に相談する場合が多いですが、担任の先生・園長先生・加配の先生と連携を取りながら、よりよい支援になるよう試行錯誤してもらっています。
安心して子どもの園生活が見守れるよう、保護者へのサポートも加配の先生がしてくれることの1つです。
加配をつけてもらう方法&費用
園からの要請がなく保護者から加配をつけてもらうためには、園に相談し自治体に申請する必要があります。
園によってサポート体制はそれぞれ違うので、事前に加配がつけられるか確認し、はやめに自治体に申請を行いましょう!
医師からの診断がまだない場合は、診察予約→診察→書類発行といった手順も必要となります。
かかりつけ医への相談も年内にしておくとスムーズです。
なお、加配は自治体の補助があるため、保護者の金銭的な負担はありません。
加配をつけるメリット
では、加配をつけてもらうメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
わが家の体験談なども合わせてご紹介します。
個別で対応してもらいつつ、みんなと同じ体験ができる
1番のメリットは、発達が遅くできないことが多くても、みんなと同じ体験ができるよう手助けしてもらえる点です。
運動会や発表会、遠足など特別な行事も、子どものできない所を把握しみんなと一緒に参加できるよう、加配の先生が支援してくれています。
細かな連絡ややりとりができて安心
わが家は担任の先生だけでなく、加配の先生も一緒に園での支援計画を立てています。
子どもの発達について共有し、園での様子を細かく連絡してもらえるので安心して子どもを送り出すことができます。
子ども同士のトラブルが避けられる
子ども同士のトラブルが回避できるといったメリットもあります。
わが家の次女が身振り手振りで伝えることを、加配の先生は他のお友達に言葉で伝えてくれます。
その時の気持ちについても少し補足してもらうことで、子ども同士のコミュニケーションが取りやすいよう手助けしてくれています。
子どもの個性を大切にできる
加配をつけることにより、子どもの個性を大切にできるといったメリットもあります。
子どもの得意・不得意に合わせて対応してくれる加配の先生がいることで、出来なかったことでも少しずつできるようになり、出来ることはよりのびのび出来るようになります。
子どもが自分らしく園生活をおくることができる点は、加配制度の大きなメリットです。
加配をつけるデメリット・注意点
しかし、加配をつけることにはデメリットもあります。
つけた場合、注意しておきたいことも合わせてまとめました。
転園・退園ができないことがある
加配をつけるには、園に新しく先生を確保する必要があります。
せっかく配置したのに転園されてしまうと先生が困ってしまいますよね。
基本的に、加配をお願いした後は転園・退園ができなくなってしまうので、事前にしっかり園選びを行いましょう!
相性が悪くても加配の先生は変えられない
加配の先生と子どもの相性が悪くても、先生を代えてもらうことはできません。
わが家の次女はどの先生も大好きだったので問題ありませんでしたが、相性が合わない場合は大変かもしれません。
マンツーマンではない可能性も…
先ほども触れましたが、加配の先生が1人で何人の子どもを見るのかはっきりとした決まりはありません。
保護者の方がマンツーマンをお願いしていても、希望どおりにならない可能性があります。
幼稚園や自治体としっかり話し合って、どのような体制で子どもを見てもらえるのかを確認しておきましょう。
加配の先生と子どもの関わり方の希望を伝えておこう!
加配の先生は色んな考え方の方がおられます。
- 積極的に子どもに関わってできることを増やしてあげたい
- あえて手を出さないことで、自分からできるようになってほしい
など、どちらも子どものためを思ってのことですが、保護者の方とのずれがあると困りますよね。
特に考え方の違いを感じるのが、運動会などの特別活動です。
積極的に手助けしてほしいのか、そっと見守ってほしいのかなど、できるだけ具体的に希望を伝えておくと安心かなと思います。
最後に
今回は、幼稚園・保育園での加配制度について考えてみました。
私は加配の先生がいてくれたから、次女はみんなと楽しく園生活がおくれていると思うので、先生には本当に感謝しています。
加配は希望を出してもその通りにいかないことや、希望していないのに加配をつけた方がよいと園側からお願いされることもあります。
どちらにしても、お子さんにとって一番よい方法を探ってみてくださいね☆
加配制度についての投稿でした☆
※参考サイト
- 【園児とママの強い味方、加配の先生って何をする人?どうすれば頼める?】リタリコ発達ナビ
- 【保育園・幼稚園の加配保育士とは?メリット・デメリットも解説】イロドリ
- 【保育士として知っておくべき、『加配保育』の現状と課題】ほいとも
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