【現役国語科教師が選ぶ】夏の知育に!言葉の感覚をぐんぐん育むオススメ「オノマトペ絵本」
だんだん暑い日が増えてきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
わが家も3人の子どもたちと、にぎやかすぎる夏のはじまりをじりじりと感じています…
さて、公立中学校で国語の教師として生徒たちと接している私ですが、最近特に感じることがあります。
それは、「豊かな表現力」や「語彙力」の土台は、幼児期にどれだけ『言葉の響き』を楽しんだかが大きく関わっているということ。
国語ができる子って、言葉の表現や響きに興味しんしん!
そこで今回は、夏の知育にぴったりな「オノマトペ(擬音語・擬態語)」が楽しい絵本を選んでみました。
リズムのよい言葉は、子どもの耳にスッと入りやすく、発話をうながすきっかけにもなりますよ。
- 夏にオススメの絵本が知りたい
- 絵本で子どもの国語力を伸ばしたい
といった方に向けて☆

夏にオススメのオノマトペ絵本です!
なぜ「オノマトペ絵本」が言葉の知育にいいの?
リズム感が言葉の基礎を作る
リズム感が国語に関係するって考えたことはありますか?
例えば、中学国語には、詩や短歌の単元があります。
詩や短歌を味わうには、その詩の持つ独特のリズムを体感することが大切です。
また、古典などを暗記させることもありますが、リズム感があり、古典のリズムを体感できている子は暗記もスムーズにできるんです。
「リズム感が言葉の基礎を作る」と言っても過言ではありません!
実体験と結びついて語彙が増える
「オノマトペ絵本」には、実体験と絵本をつなぐ役割があります。
絵本で「バシャバシャ」と聞いた後、実際の水遊びで体験することで、「バシャバシャ」という言葉が子どもにしっかりと定着していくんです。

実体験と言葉を結びつけて語彙を増やしていきたい方に、オノマトペ絵本はぴったり!
そんな、言葉をはぐくむ「オノマトペ絵本」の中で、夏にオススメの絵本をいくつかご紹介します。
夏休みに親子や兄弟でぜひ楽しんでみてくださいね☆
【夏のたべもの】五感を刺激するおいしい音の絵本
すいかくんがね…
「じりじりじりじり」「バシッ」「よっ」という軽快な音が楽しいこちらの絵本。
スイカ割りのスイカがよけてしまったら…大変!?
「心配ご無用!」というすいかくんの決めゼリフもクセになります。
言葉のキャッチボールを楽しむ、はじめの一歩にぴったりの1冊です。
すいか!
「ガブリ」「シャリシャリ」と、スイカの美味しそうな音に思わず引き込まれてしまいます。
「す、い、か」で始まる文章の繰り返し(折り句)も楽しいですよね☆
本物のすいかを食べる時に、「絵本と同じシャリシャリだね。」と声をかけると、実体験と言葉がしっかりと結びつくのでオススメです。
トマトさん
真っ赤に熟れたトマトさんが転がる時の「どった どった」「ころろ ころろ」という音。
少し重みのある、とまとらしいリアルなオノマトペですよね。
お話もステキですが、少し大きくなったお兄ちゃんお姉ちゃんも楽しめる、独創的なトマトさんの絵も魅力です☆
【水と海】お出かけ前に読みたい!涼しい音の絵本
うみ ざざざ
お父さんと一緒に海へやってきた男の子。
「ざざざ」「きらきら」「ぷつん」といった美しい言葉のリズムが、波のように心地よく心に響いてきます。
作者は歌人の東直子さんなので、豊かな日本語の感覚を自然と養うことができるオススメの1冊です。
同シリーズの『あめ ぽぽぽ』『ゆき ふふふ』もぜひ☆
かにこちゃん
波の音や、カニが動く「かさ かさ かさ」「しゅるるるる」という音が臨場感たっぷりに描かれたこちらの絵本。
初刊行はなんと1967年なんです!
公文式教室の読書教材としてもおなじみなので、知育効果もばっちりですね☆
海にお出かけする前に読んでおくと、当日の生き物探しも盛り上がること間違いなしです。
みず ちゃぽん
こちらの絵本は、「ぴしゃ」「ぽと」「ざざざあー」といった子どもたちが大好きな水の音が満載です。
水の音1つとっても、こんなに言葉があるんだと大人も驚かされます。
耳から入った音を言葉にする面白さを教えてくれるこちらの絵本。
『ひ ぼうぼう』『かぜ びゅんびゅん』といったシリーズで楽しむのもオススメです。
どしゃぶり
夏の暑い日には「どしゃぶり」の音で涼んでみるのはいかがでしょうか?
「ぱらぱらぱらっ」「とん ととん ぽつん」「ずだだだだだだだ」 「ざあああああ」
など、だんだんダイナミックになっていくオノマトペが魅力のこちらの絵本。
大きな声で子どもたちと一緒に読みたいオススメ絵本です。
【夏の風景】想像力を広げる音絵本
はなび ドーン
こちらは、絵とオノマトペで花火を楽しめる絵本です。
「シューッ」「ドーン」「ぱぱぱぱぱ」と、花火の音がとても鮮やかに文字で表現されています。
小さな声で「シュー」、大きな声で「ドーン!」など、声のボリュームを変えて楽しむのもありですね☆
言葉の抑揚のつけ方や表現力まで磨かれるすてきな絵本です。
なつのいちにち
「ミンミンミン」「じりじり」「もくもく」など、オノマトペを読んでいるだけで夏の熱気が伝わってきます。
夏が1番楽しかったあの頃を思い出させてくれる、大人の方にもオススメの1冊です。
絵ももちろんすてきですが、文字の大きさや配置にも工夫があるので、オノマトペを視覚的にも楽しめますよ☆
せんたくかあちゃん
夏の青空の下、「ゴシゴシ」「ジャブジャブ」と豪快に洗濯する音が気持ちいい名作絵本です。
空から落ちてきた雷さまとのお話にもほっこりします。
日常の家事にもオノマトペはいっぱい!
生活の中でお子さんと一緒に「音探し」を楽しんでみたいですね☆
最後に
今回は、夏に楽しみたいオノマトペ絵本をご紹介しました。
中学校の国語で詩や短歌を扱う時に大切になってくる、日本語ならではの表現やリズム。

お子さんと一緒に、ぜひ絵本で味わってみてくださいね☆
ちなみにわが家の子どもたちが今ハマっているのが「くだもの らららん」
オノマトペはもちろんですが、色鉛筆画の柔らかいタッチも魅力で、私も大好きです!


