今回は子どものビジョントレーニングについての投稿です。
皆さんはビジョントレーニングという言葉を聞いたことがありますか?
ビジョントレーニングは読み書きが苦手な発達障害のお子さんへの訓練や運動能力を上げたいスポーツビジョントレーニングとして注目されています。
視覚機能を鍛えることで、お子さんの持つ能力を引き出すことができるビジョントレーニング。
ぜひ多くの方に知って実践してもらえたらと思い、分かりやすくまとめてみました。
ビジョントレーニングって何?
手軽にビジョントレーニングをしてみたい!
といった方へ向けて☆
ビジョントレーニングで、お子さんの『見る力』を引き出してあげましょう☆
ビジョントレーニングとは?
ビジョントレーニングとは、視覚機能(見る力)を高めるためのトレーニングです。
私たちは情報の80%を眼から得ているといわれています。
この眼から得た情報を脳に送る機能や、その情報をもとに身体を動かしコントロールする機能を鍛えることで、子どもの読み書き能力や運動能力を向上させることができるのです。
※参考サイト「子どもに生きる力を与えるビジョントレーニングについて」日本ビジョントレーニング普及協会
ビジョントレーニングで見る力を鍛えることで、学習に取り組む際に必要な情報処理や眼球運動の調整などができるようになり、困りごとが解決しやすくなるのではないかと期待されています。
リタリコジュニア 「ビジョントレーニングとは?期待できる効果ややり方を学べる場所を解説します」
スポーツに関する能力の多くは、動体視力・スポーツビジョンの視覚能力と密接な関係があると言われています。仮に視覚能力を除く他の全ての能力が抜群であったとしても、視覚能力が劣っていては良い選手になることはできないでしょう。
この視覚能力は、前述のとおり眼筋の働きと脳の処理能力によるので、ビジョントレーニングで回復、維持、向上できる能力です。
ビジョナップストアー 「ビジョントレーニングとその方法」
どんなトレーニングがあるの?
では、ビジョントレーニングにはどのようなトレーニングがあるのでしょうか?
ビジョントレーニングにはいくつか種類があり、鍛えたい視覚機能によってトレーニングが変わります。
手軽に始められるものをいくつかご紹介したいと思います☆
分類やトレーニング方法は、わが家がつかっているこちらの本を参考にさせていただきました。
動くものや線を眼で追いかける運動
こちらの運動は、
- 本を読むとき行や文字を飛ばして読んでしまう
- 手先を使う作業が苦手
- 字をきれいに書けない
などが気になるお子さんに行ってほしいトレーニングです。
線めいろ・線なぞり
同じマークからマークまでを線のとおりにたどります。
指をつかって・えんぴつをつかって・眼だけでなど色々な方法で試してみてください。
お手玉
お手玉を投げて、反対の手でキャッチします。
投げる手を変える・高さを変える・個数を増やすなどで難易度を調整してみましょう☆
1点から1点へ、眼をすばやく動かす運動
先ほどの運動とは違い、眼を早く動かす運動です。
- 文章を読むのが遅い
- 黒板の字をノートに写すのが苦手
といったお子さんにオススメです。
ランダム読み
数字や文字などを声に出して読みます。
右上から縦に読む・左上から横に読むなど読み方を変えながら読んでいきます。
数字は順番に印をつけたり、文字は知っている単語に〇をつけながら読む方法もあります。
数字や文字の大きさをランダムにしたり、文字同士の間隔を変えたりしながら難易度を調整しましょう☆
慣れてきたら、アルファベットなどでも挑戦してみてください。
指先を見る運動
頭を動かさず両手の人差し指を交互に見る運動です。
縦・横・斜めなど、幅や向きを変えて行います。
眼を上下に大きく動かす運動
上下に数字や文字を書いて眼で追います。
たて読み・よこ読みなど交互に読んでいきます。
両目をそろえて動かすトレーニング(両目のチームワーク)
近くのものを見る時と遠くのものを見る時では眼の向きが変わりますが、両目が同じ向きに向いていないと、ものとの距離感がつかみにくくなってしまいます。
- 距離感がつかみにくい
- ものが二重に見える
- 球技が苦手
といったお子さんにオススメのトレーニングです。
寄り目の練習
眼から1~2センチになるまで、指先を少しずつ近づけていきます。
視空間認知のトレーニング
視空間認知のトレーニングには、見本を見てまねる・視覚と手の運動機能などを連動させることが重要です。
- 文字を正しく書けない
- 文字の形・図形を覚えられない
といったお子さんにオススメのトレーニングです。
順番を覚える
3~5個の数字や形、アルファベットを並べて書きます。
例)38479 〇△×□ など
書いた問題をよく見た後、隠して同じ数字や図形を書きます。
動物の名前で問題をつくったり、誰かに読んでもらって思い出しながら書く練習もやってみましょう!
また、おもちゃを活用してのトレーニングも行ってみてください☆
ボディイメージのトレーニング
自分のからだの部位を細かく認識し、部分部分をはっきり意識して動かすトレーニングです。
まねっこ
大人が見本になってあげて、ポーズをまねします。
分かりににくい時はリボンなどで目印をつけましょう。
身体の部位を触りながらまねすると、よりボディイメージがつかみやすいですね☆
慣れてくると、絵や写真のポーズをまねします。
メトロノームなどを使って、リズムよくポーズチェンジできると、さらにトレーニングになります。
動物歩き
動物になったつもりで、四つ足で歩いてみましょう!
はじめは自由に歩き、慣れてきたら前後や右左を意識しながら歩きます。
数字や絵カードを並べて、四つ足で歩きながらタッチする遊びに変えてもいいですね。
何の動物かイメージを膨らませたり、音楽などリズムに合わせて歩いてみても☆
子どもがビジョントレーニングをする時の注意点
眼科を受診し、眼の病気がないかチェック!
本格的にビジョントレーニングを取り入れる際は、眼科を受診して眼の病気がないことを確認してからはじめてください。
遠視や乱視、近視などがあるお子さんはメガネで矯正してからはじめましょう☆
無理をしない
まずは楽しくはじめてみましょう!
ビジョントレーニングには様々なレベル・種類の課題があります。
お子さんが楽しんでできるものからはじめてみましょう!
- プリントに色を塗る
- ごほうびシールをあげる
- 絵の多いものからはじめる
など、お子さんが遊びながらできるもので進めてください☆
子どもが楽しめる☆ビジョントレーニング動画
次に、お子さんでも楽しくトレーニングできる動画を紹介します。
この他にも様々なビジョントレーニングの動画があるので、お子さんの発達に合わせて探してみてくださいね☆
ビジョントレーニング 数字さがし
おうちで楽しくビジョントレーニング!
毎日継続!ビジョントレーニング
手軽にはじめたい☆無料プリント
何からはじめればいいか分からない方は、まず無料プリントでお試しください。
>> メノコト公式サイト
>> Colorful Friends公式サイト
無料プリントサイトの、点描写・点つなぎ・めいろ遊びなども活用しましょう!
しっかりトレーニングしたい!子ども向けオススメ本
最後に子どものビジョントレーニングに関するオススメの本を紹介します。
ちなみに、わが家はめいろ遊びが好きなので、こちらのワークも活用しています!
好きなトレーニングのワークを買い足してもいいですね☆
最後に
今回は、手軽にはじめられる子どものビジョントレーニングについてご紹介しました。
国語や体育が苦手なお子さんは、視覚機能を上手く使えていないからかもしれません。
ぜひ、お子さんの「見る力」を育ててあげましょう☆
お子さんのビジョントレーニングについてでした☆
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